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モーションキャプチャと複数カメラの映像を1フレームのズレもなく同期収録し、現場での素材管理からポストプロダクションへの引き渡しまでをひとつのワークフローでつなぐ業務用映像音声収録システム。 2015年に誕生した初代SyncVVのDNAを受け継ぎ、2023年にソフトウェアとして再設計しました。

SyncVV

SyncVV

モーションキャプチャと複数カメラを同期収録する業務用システム

スタジオで、モーションキャプチャシステムが演者の動きを捉え、複数のカメラがその様子を異なる角度から記録する。SyncVVは、これらのソースを1フレームのズレもなく同期して収録し、現場で必要な素材管理からポストプロダクションへの引き渡しまでを、ひとつのワークフローでつなぐ業務用映像音声収録システムです。

ポスト側に積み残されてきた、フレーム合わせの手作業

同期収録の現場には、長年ポスト側にしわ寄せされてきた負担がありました。撮影された複数ソースは、ポストプロダクションに渡った後、編集担当者が1素材ずつ手作業でフレームの頭を合わせ直す必要があったのです。1日の撮影で生まれるテイクは膨大になり、それを1つずつ揃える作業は、膨大な時間と無視できない心理的負荷を生んでいました。

SyncVVは、タイムコード完全同期収録によって、このポスト側の事前処理を一切不要にしました。撮影現場で記録された瞬間、全ソースは既にフレーム単位で揃っている。ポスト担当者は揃え直しの作業から解放され、本来の編集・演出の仕事に最初から集中できる。コスト削減効果と心理的負荷の低減は、現場で実感されるほど大きなものになっています。

撮影現場側にも、もうひとつの独自の難しさがありました。撮影が進めばテイクは膨大になり、「今のテイクはOKだったか、撮り直しだったか」「どのテイクをポストに渡すか」を、現場で正確に判別し記録しなければ、ポストプロダクション側で混乱が生じます。従来、この素材管理は熟練オペレーターの記憶と現場メモに支えられてきました。撮影現場の慌ただしさの中で、属人化がそのまま品質リスクになっていたのです。

10年使われたシステムを、ソフトウェアとして再設計する

SyncVVの歴史は、2015年にBluefish Technologies社が発表した初代SyncVVから始まります。SDI入力を中核に据えたハードウェア寄りの製品として誕生し、Viconシステムと連動した自動収録機能で撮影業界に広く受け入れられ、10年以上にわたって使われ続けました。

2023年、リベラルロジック株式会社は初代SyncVVのDNAを受け継ぎ、第二世代となるSyncVVをソフトウェアとして再設計しました。製品コンセプトは初代のまま、Vicon Shogunとの自動連動はプラグインとしてソフトウェアに組み込み、現場運用がシームレスになるよう作り直しています。

ソフトウェアとして再構築するために

業務用同期収録システムをハードウェア中心の構成からソフトウェアへ書き直すには、複数の領域の技術が同時に成立している必要があります。

  • 広帯域データフローシステム技術 — 4チャネルの非圧縮SDI映像を同時に途切れなく取り込み、ストレージに書き出す処理基盤
  • リアルタイムシステム設計 — 全ソースをタイムコード完全同期で収録し続ける応答性の作り込み
  • SIMD最適化 — 汎用CPU上で広帯域映像処理を成立させる実装技術
  • 特殊機器設計 — Bluefish Technologies社のSDI入力ハードウェアをはじめとする業務用機材との統合
  • 統合された素材管理 — テイクの状態管理、収録直後からの素材運用、ポストプロダクションへの引き渡しまでをひとつの環境で完結させる設計

素材管理の仕組みは、撮影現場のオペレーターが「いまどのテイクを次工程に渡すべきか」をどう判断しているかを起点に設計しました。仕様策定からアーキテクチャ設計、ソフトウェア実装、現場での運用設計までを当社の開発チームが一貫して担当したからこそ、熟練に依存していた作業を、誰が現場に立っても同じ精度で行える仕組みに変えられました。

結果として現場で起きていること

撮影現場で熟練に依存していた作業は、属人性を排した仕組みに置き換わりました。私たちが提供しているのは収録ソフトウェアですが、現場で生み出されているのは、ポストプロダクションへ確実に届くテイクと、その先で形になっていく作品そのものです。

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