数万人のサポーターが見つめるスタジアム。ピッチを囲む横長LEDディスプレイには、選手紹介、チームエンブレム、スポンサー広告、試合進行に合わせた演出が、プレーの一瞬と一切ずれることなく次々と送り出されていきます。Arena Performerは、この一瞬の遅延も許されない現場のために設計された、PCベースの業務用映像送出システムソフトウェアです。
国際的なサッカーイベントになると、1試合で運用する映像素材は1,000点を超えます。チームエンブレム、入場演出、試合中に刻々と切り替わるスポンサー広告、ゴールや選手交代に合わせた即時演出。これらは事前収録のクリップだけではなく、試合進行に応じてオペレーターが現場で素材を組み替えながら送出するものであり、しかも数万人の観客の前で一発勝負です。
従来、この種の映像送出は専用設計のハードウェアシステムが担ってきました。PCベースシステムは「動作安定性が読みにくい」「フレーム落ちのリスクが消えない」「現場運用が要求する素材入れ替え速度に追いつかない」と一般に言われており、長期にわたって安定運用しなければならない現場では、専用機の堅牢さが選ばれてきたのです。
Arena Performerは、この前提を更新するために設計されました。汎用PC上で専用機に劣らない安定性と運用性を実現するために、当社が長年蓄積してきた以下の技術を組み合わせています。
素材管理の仕組みは、試合中にオペレーターが実際にどう手を動かすかを起点に設計しました。仕様策定からアーキテクチャ設計、ソフトウェア実装、現場での運用設計までを当社の開発チームが一貫して担当したからこそ、運用現場の身体感覚に馴染む形で成立しています。
国際親善試合では、通常運用とは異なるオペレーション要求が現場に飛び込んできます。それでも採用が続いているのは、「通常と違う運用でも安心して任せられる」という現場の信頼を、Arena Performerが2年以上にわたって積み上げてきたからです。
私たちが提供しているのは映像送出のソフトウェアですが、現場で生み出されているのは、スタジアムを訪れたサポーター一人ひとりの記憶に残る試合体験そのものです。